「惜しむ」の意味

「惜しむ」という言葉には、

  1. 心残りに思う、残念
  2. もったいなく思う、出し惜しむ
  3. 大切に思う、尊重する
  4. 愛しく思う、慈しむ

といった意味があり、「惜しまない」「惜しまず」と言うことで1~4の反対の意味になります。

また「惜しむらくは」と言うことで、「惜しいことには」「残念なことには」という意味になります。

「惜しむ」の使い方・例文

心残りに思う、残念

  • 舞い散る桜の花を惜しむ
  • 晩春の頃は、行く春を惜しむ
  • 旅立つ友を惜しんで泣く
  • 頭は良いが、惜しむらくは人情に乏しい

もったいなく思う、出し惜しむ

  • 僅かな出費も出し惜しむ
  • 寸暇を惜しんで勉強する
  • 手間を惜しまず料理を作る
  • 骨身を惜しまず、力一杯働く

大切に思う、尊重する

  • その明主は、人々に死を惜しまれて亡くなる
  • 偉人の死を惜しみ、銅像が作られる
  • 武士は、常に名を惜しむものだ

愛しく思う、慈しむ

  • 恋人を憎くも思い、また惜しいとも思う
  • 我が子と過ごす時間を惜しいと思う

「惜しむ」の類語

類語 愛惜・愛着・惜別・痛惜・惜歳・惜陰・哀悼・悔やむ・嘆く・思い残す・物惜しみ・出し渋る・もったいない

「惜しむ」の慣用句

慣用句 意味
体を惜しむ・骨を惜しむ 働くのを嫌う、骨惜しみする
名を惜しむ 名誉・名声が失われるのをおそれる
名残惜しむ 別れが辛い
骨身を惜しまず 苦労を厭わない