「趣がある」の意味
「趣がある」とは、面白みがある、しみじみとした味わいがあるという意味で、「趣のある」とも言います。
「趣」には
- 心の動く向き、あり方(人の心の趣は、喜怒哀楽に分かれる)
- 事柄の大事な内容、趣旨(話の趣は分かりました)
- 伝え聞いたこと、様子(ご成功の趣、嬉しく思います)
- 物事の様子、やり方(仕事の趣は、この紙に記してある)
- 全体から感じられる様子(昭和の趣が残る風景)
- そのものが感じさせる風情、しみじみとした味わい(趣のある部屋)
といった意味がありますが、「趣がある」は6の意味で使われます。
「趣がある」は風景や建物、芸術などに対してよく使われる表現で、「趣がある人」のように人に対してはあまり使われません。風情を感じさせる人は「風流人」「粋人」「通人」などと呼ばれます。
また「趣を同じくする人」と言われることがありますが、この場合の「趣」は1の意味を表しており、「同じ意見、考えを持つ人」という意味になります。
「趣がある」の使い方・例文
- 自然との調和を感じる、趣のある日本庭園
- 和洋折衷に設計された、趣のある建物
- 雪しか見えない銀世界も、それはそれで趣がある
- 彼の描く絵には、幽玄な趣がある
「趣がある」の類義語・対義語
類義語 | 粋・趣向・趣味・情趣・興趣・詩趣・風趣・雅趣・風格・風情・風流・風致・風韻・情緒・風味・情味・滋味・俳味・魅力・醍醐味・奥床しい |
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対義語 | 野暮・無粋・無風流・殺風景・泥臭い・垢抜けない・無味乾燥 |