「上の空」の意味

「上の空」という言葉には、

  1. 天空、空中
  2. 他のことに心が奪われて、集中しない
  3. 根拠がなく不確か、あてにならない

といった意味があり、現在は2の意味で使われることが多い言葉です。

元々は1の「空の上の方」を意味する言葉でしたが、それが2、3のように不安定な心情・状態などを表すときにも使われるようになりました。

2は「嬉しくて上の空になる」「不安で上の空になる」というように、良い意味でも悪い意味でも、集中できないときに使われます。

「上の空」の使い方・例文

  • 上の空に輝く月
  • 自分の世界に入り込むと、上の空になる性格だ
  • 嬉しくて仕方ないのか、何を言っても上の空だ
  • 不安な気分から、彼は上の空で人の話を聞いていた
  • 上の空な話で、とても信用できない

「上の空」の類語

天空、空中 上空・大空・天上・天穹・雲居・青天井
心が奪われて集中しない 散漫・恍惚・陶然・うっとり・夢心地・
根拠がなく不確か 不確定・不正確・心許ない・頼りない・覚束ない・五里霧中・疑わしい・訝しい