「籠もる」の意味
「籠もる」の読み方は「こもる」と読み、
- 中に入ったまま外に出ないでいる
- 音や声が中に閉じ込められて、外にはっきり伝わらない
- 気体などが外に出ないでいっぱいに満ちる
- 力・感情などがいっぱいに含まれる
- 包まれる、囲まれる
といった意味がありますが、現在は1~4の意味で使われ、5の意味は古語で使われます。
送り仮名
「籠もる」の送り仮名は「籠る」と書かれることもありますが、どちらも間違いではないので、両方使うことができます。
ただし「籠る」と書くと「こめる」とも読めるので、「籠もる」と書いた方が読みやすくなります。
漢字の違い
「籠もる」と「篭もる」
「籠もる」の漢字は「篭もる」と書かれることもありますが、「篭」は「籠」の俗字であり、意味は同じです。
「籠もる」と「込もる」
4の意味で「籠もる」は「込もる」と書くことがありますが、「込もる」と書くのも間違いではありません。
「籠」は「物を入れる籠」、「籠に物などを入れる(籠める)、包む」という意味を持つ漢字です。
「籠める」には「一つ所に集める」という意味があることから、「力を籠める」「心を籠める」と書くことができます。
「込」は「入れる、含める、集まる」などの意味を持つ漢字で、「力を込める」「心を込める」と書いても間違いではないので、どちらも使うことができます。
「籠もる」の使い方・例文
中に入ったまま外に出ないでいる
- 部屋に籠もって勉強する
- 敵が籠もる城
- 彼は自分の殻に籠もっている
- 陰気に籠もった表情
音や声が中に閉じ込められて、外にはっきり伝わらない
- 水の中では音が籠もる
- 傘に籠もる雨音
- 壁に遮られて、声が籠もって聞こえる
- 返答に困り口籠もる
気体などが外に出ないでいっぱいに満ちる
- 煙が部屋に籠もる
- 香水の香りが部屋に籠もる
- 祭りで人の熱気が籠もる
- 温泉の湯気が浴室に籠もる
力・感情などがいっぱいに含まれる
- 熱の籠(込)った演説
- 思いを籠(込)めた作品
- 心の籠(込)もった贈り物
- 怒りの籠(込)もった声
「籠もる」の類語
中に入ったまま外に出ないでいる |
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籠居・蟄居・籠城・塞ぐ・缶詰め・山籠もり・冬籠もり・閉ざす・しけこむ・引き籠もる・閉じ籠もる・立て籠もる・引っ込み勝ち |
音や声が中に閉じ込められて、外にはっきり伝わらない |
遮る・阻む・遮断・遮蔽・阻害・立ち塞がる |
気体などが外に出ないでいっぱいに満ちる |
充満・充塞・一杯・溜まる・立ち込める |
力・感情などがいっぱいに含まれる |
充溢・横溢・注ぐ・込める |