「虚空」の意味
「虚空」の読み方は「こくう」と読み、
- 何にもない空間、大空
- 事実に基づいていないこと
- 思慮が無い、向こう見ず
- とりとめが無いこと
- 仏教で、一切の事物を包容して、その存在を妨げないこと
といった意味がありますが、現在は1の意味で使われ、2の意味ではあまり使われません。3、4は古語、5は仏語です。
2の意味では「虚空の話」のように使われますが、近年は「架空」「空想」といった言葉の方がよく使われます。
「虚空」の入る慣用句
「虚空」の入る慣用句には「虚空を掴む」があります。
「虚空を掴む」は、何かを掴もうとするように手を上にあげて指を固く握りしめる動作のことや、ひどく苦しみもがく様子を表わすときに使われる言葉です。
「虚空」の使い方・例文
何にもない空間
- 虚空を見つめる
- 虚空に向けて叫ぶ
- 山頂は高い虚空にそびえて見える
- 虚空を掴んだ後に気絶する
「虚空」の類語
何にもない空間、大空 |
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空・上空・天空・天穹・蒼穹・蒼天・天上・青空・青天井 |
事実に基づいていないこと |
架空・空想・幻想・想像・夢想・妄想・フィクション |
思慮が無い、向こう見ず |
無闇・無謀・軽率・軽忽・浅慮・うかつ・やたら・無鉄砲・無思慮・浅はか |
延々・長々・永遠・永続的 |