「深淵」の意味

「深淵」の読み方は「しんえん」と読み、

  1. 深い淵
  2. 奥深く、底知れないこと

といった意味があります。

2の意味で使う場合は、「悲しみの深淵に沈む」のように、比喩的な意味で使われます。

「深淵」の入る慣用句

「深淵」の入る慣用句には、「深淵に臨んで薄氷を踏むが如し」があり、非常に危険な立場にあることを意味する言葉です。

中国最古の詩篇「詩経」が出典で、「戦戦兢兢として深淵に臨むが如く、薄氷を履むが如し」とあり、深い淵を覗くときや、薄氷の上を歩くときのように、慎重に行動することという意味が転じ、危険に直面していることを意味します。

短縮して「深遠に臨むが如し」「薄氷を履む」と言われることもあり、似た意味を持つ慣用句に「危うきこと虎の尾を踏むが如し」「虎の口へ手を入れる」「氷に座す」「氷を歩む」などの言葉があります。

「深淵」の使い方・例文

  • 洞窟にある深淵を覗いてみる
  • 深淵を覗き込むような恐怖感
  • 深淵の淵に立たされるような、危険な状況
  • 深淵のようにどこまでも暗い闇

「深淵」の類語

深い淵
深潭・奈落・深堀・深濠
奥深く、底知れないこと
深遠・深奥・幽遠・幽玄・玄妙