「春眠暁を覚えず」の意味
「春眠暁を覚えず」という慣用句には、春の夜は寝心地が良いので、夜明けになってもつい寝過ごしてしまうという意味があります。
春以外の季節で気候が良く、朝寝過ごしてしまったときに使うのは誤用で、春にのみ使える言葉です。
漢詩
「春眠暁を覚えず」の出典は、中国の唐時代の孟浩然の詩「春暁」です。
「春眠暁を覚えず、処処啼鳥を聞く、夜来風雨の声、花落つること知んぬ多少ぞ」という詩です。
「春の暁は気候が暖かく、心地よい眠りに夜が明けたのも知らず寝過ごしてしまった。ふと目が覚めると、あちこちから鳥の鳴き声が聞こえてくる。昨夜は風雨が強かったが、庭の花はどれほど散っただろう」と訳されます。
使い方・例文
- 春眠暁を覚えずというように、春の朝はなかなか起きられない
- 春の気候が心地よくて、昼まで寝過ごしてしまった。春眠暁を覚えずだ