「素朴」の意味

「素朴」の読み方は「そぼく」と読み、

  1. 人為がなく、自然のままであること
  2. 飾り気がなく、ありのままであること
  3. 考え方などが単純なこと

といった意味があり、「素樸」とも書きます。

1の意味では物事の仕組み・技術が単純で、あまり手が加えられていないときに使われます。

2は人の言動・性質に飾り気がないときに使われる意味です。

3は綿密な考察・検討が加えられていない考えを表すときに使われます。

また、粗末で飾り気のないことは「粗朴(粗樸)」と書きます。

使い方・例文

人為がなく、自然のままであること

  • あやとりは素朴な遊びだ
  • 藁葺きの素朴な民家
  • 自然に囲まれ、素朴な生活を送る
  • 昔ながらの素朴な製法

飾り気がなく、ありのままであること

  • 素朴な人柄
  • 子供の素朴で素直な心
  • 青年らしい素朴で善良な笑顔
  • この絵には、作者の素朴さが表れている

考え方などが単純なこと

  • 素朴な疑問を覚える
  • 素朴に理由を尋ねてみる
  • 素朴な質問に答える

類語

人為がなく、自然のままであること
質素・シンプル
飾り気がなく、ありのままであること
初心・無心・素直・質素・地味・純真・純情・清純・純粋・純朴・質朴・質実・朴訥・無垢・淳良・醇正・無邪気・あどけない・天真爛漫・天衣無縫・純真無垢
考え方などが単純なこと
素直・短絡・短慮・浅慮・浅薄・軽薄