「一喝」の意味
「一喝」という言葉には、大きな声で叱ること、叱り声という意味があります。
「渇」とは元々禅宗の言葉で、修行者に悟りを得させるために叱咤を加えることを「一喝」とも言います。
大きな声で叱ることを「大喝」または「喝破」とも言いますが、「喝破」は誤った説を退けて真実を説く、または大声を上げて相手を言い負かすといった意味もあります。
「一喝」の使い方・例文
- 「うるさい!」と一喝して相手を黙らせる
- ぼんやりしている人に「しっかりしろ!」と一喝する
- 上司から一喝されて、仕事のやり方を考え直す
- 一喝されて、頬を張られたような気分になった
「渇を入れる」は誤用
元気がない人を励ますことを「活を入れる」と言いますが、叱りつけて気力を起こさせるといったイメージから「渇を入れる」、「一喝入れる」と誤用されがちです。
正しくは「活を入れる」と書き、「活」とは柔道などで気絶した人の急所をついて蘇生する術のことで、それが転じて活力がない人を元気づけるという意味を持つようになりました。
「渇」は大きな声で叱ること、「活」は気力を入れることというように、それぞれの漢字の意味を理解すると間違えにくくなります。
「一喝」の類語
類語 | 大喝・喝破・叱咤・叱責・怒鳴る |
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