「打ちひしがれる」・「打ちのめされる」の意味
「打ちひしがれる」は「打ちひしぐ」の受け身の言葉で、「打ちひしぐ」には武器などで相手を叩きのめす、意欲・意気がそがれる、意気消沈するという意味があります。
「打ちのめされる」は「打ちのめす」の受け身の言葉であり、「打ちのめす」は立ち上がれなくなるほど殴るという意味がありますが、その意味が転じて、精神的に再起できないほどの苦痛を与えるという意味でも使われます。
現在「打ちひしがれる」、「打ちのめされる」は、精神的な衝撃を受けたときによく使われる表現です。
「打ちひしがれる」と「打ちのめされる」の違い
「打ちひしがれる」も「打ちのめされる」も同じような意味を持つ言葉ですが、細かく使い分けるとすれば、「打ちひしがれる」は「計画が失敗したと聞いて、悲しみに打ちひしがれる」というように、良くないことが起こった悲しみや絶望感などを表します。
一方「打ちのめされる」は、「自分より成果を出す人を目のあたりにして打ちのめされる」というように、殴られたような衝撃(敗北・挫折・感動など)を表すときに使われます。
敗北・挫折感は言い換えれば感動すること・自分を超えるものに出会って、心を奪われるという意味にもなるので、「想像を超える芸術に出会って、心を打ちのめされる」というようにも使われます。
「打ちひしがれる」・「打ちのめされる」の使い方・例文
「打ちひしがれる」
- 悲しみに打ちひしがれる
- 失敗を恥じて、一人打ちひしがれる
- 打ちひしがれるような目で遠くを見る
「打ちのめされる」
- 打ちのめされるような惨めな気分
- 美しい絵画を目にした瞬間、ハッと心を打ちのめされる
- 自分と価値観の異なる人に会い、打ちのめされるような衝撃を受けた
「打ちひしがれる」・「打ちのめされる」の類語
打ちひしがれる |
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萎縮・悄然・塞ぎ込む・気力、意欲を失う・気持ちが萎える・嫌気が差す・肩を落とす・失意の底 |
打ちのめされる |
叩きのめされる・打ち負かされる・滅多打ちにされる・容赦なく、目茶目茶にやられる・徹底的に、完膚なきまでにやられる |