「趣がある」の意味

「趣がある」とは、面白みがある、しみじみとした味わいがあるという意味で、「趣のある」とも言います。

おもむき」には

  1. 心の動く向き、あり方(人の心の趣は、喜怒哀楽に分かれる)
  2. 事柄の大事な内容、趣旨(話の趣は分かりました)
  3. 伝え聞いたこと、様子(ご成功の趣、嬉しく思います)
  4. 物事の様子、やり方(仕事の趣は、この紙に記してある)
  5. 全体から感じられる様子(昭和の趣が残る風景)
  6. そのものが感じさせる風情、しみじみとした味わい(趣のある部屋)

といった意味がありますが、「趣がある」は6の意味で使われます。

「趣がある」は風景や建物、芸術などに対してよく使われる表現で、「趣がある人」のように人に対してはあまり使われません。風情を感じさせる人は「風流人」「粋人」「通人」などと呼ばれます。

また「趣を同じくする人」と言われることがありますが、この場合の「趣」は1の意味を表しており、「同じ意見、考えを持つ人」という意味になります。

「趣がある」の使い方・例文

  • 自然との調和を感じる、趣のある日本庭園
  • 和洋折衷に設計された、趣のある建物
  • 雪しか見えない銀世界も、それはそれで趣がある
  • 彼の描く絵には、幽玄な趣がある

「趣がある」の類義語・対義語

類義語 ・趣向・趣味・情趣・興趣・詩趣・風趣・雅趣・風格・風情・風流・風致・風韻・情緒・風味・情味・滋味・俳味・魅力・醍醐味・奥床しい
対義語 野暮・無粋・無風流・殺風景・泥臭い・垢抜けない・無味乾燥