「粋」の意味

いき」という言葉には

  1. 人情に通じ、物分かりが良い(潔い)こと
  2. 気質・態度・身なりなどがさっぱりと垢抜けていて、色気があること
  3. 花柳界、遊興に精通していること

といった意味があります。

「粋」という漢字は「粹」とも書き、「卒」は完全を意味します。「粋」や「粹」は完全に精米した米のことを意味しており、そこから混じり気のない、純粋といった意味を持っています。

また「粋」を「すい」と読む場合は、1の意味に加えて、純粋なもの、優れたものを指すときにも使われます。

「粋」の使い方・例文

  • 理屈でなく義理人情で判断する、粋な計らいができる人だ
  • 粋に着物を着こなす
  • 粋の美学は、江戸時代の理想とされた
  • 芸術のすいを集めた展覧会
  • 「粋」が入る慣用句

    「粋」が入る慣用句には「すいを利かす」、「すいが川へはまる」、「すいが身を食う」などがあります。

    「粋を利かす」は、物事の処理に関して、第三者が物分かり良く裁くことを意味します。

    「粋が川へ陥る」は、知ったかぶりをする人が、かえって失敗することを意味し、「粋が身を食う」は遊興に通じて得意になっている人は、それに深入りしていつか身を滅ぼすことのたとえです。

    「粋」の類語

    類語 意味
    気の利いた・心意気、気立てが良い・気風の良い 人情に通じる
    洗練・お洒落・瀟洒しょうしゃ・都会的・趣味、センス、スタイルの良い 垢抜けている