「感に堪えない」の意味

「感に堪えない」という慣用句には、深く感動して、それを表に出さずにいられないという意味があります。

「感に堪える」と言われることもありますが、「感に堪えない」を打消しの語を伴わないと「感に堪える」という言い方になるので、意味は「感に堪えない」と同じです。

「今昔の感に堪えない」という表現で使われることがありますが、今と昔を比べたとき、その違いの大きさに心を打たれることを「今昔の感」と言い、「今昔の感に堪えない」ということで、今と昔のあまりの変わりように感じ入る気持ちを表します。

「感に堪えない」の使い方・例文

  • 感に堪えない表情で、恩人に感謝の言葉を繰り返す
  • 余りの嬉しさに感に堪えない様子で、涙をこぼした
  • 名画を見て感に堪えたのか、彼は感嘆の声を上げる
  • 十年前の街並みと比べると、今昔の感に堪えない

「感に堪えない」の類語

類語
感動・感激・感慨・感心・感銘・感極まる・胸を打つ・胸に響く・胸に迫る・胸が一杯になる・心の琴線に触れる