「気色」の意味
「気色」の読み方は「きしょく」または「けしき」と読み、読み方によって意味も異なります。
・「きしょく」と読む場合
- 感情が顔色に表れた様子、顔色
- あるものに抱く感情
- ある事柄に対する意向
- 気分、病状
・「けしき」と読む場合
- 人や自然の様子、顔色、態度
- 何かが起ころうとする兆し
- ある事柄に対する意向
- 気分、機嫌
「きしょく」と読む場合、多くは顔色や人の気持ちを表すときに使われますが、「けしき」は人の気持ち以外にも外に現れた物事の様子を表わし、広い意味で使われます。
「気色」の使い方・例文
顔色、人や自然の様子
- 気色(顔色)を変えて驚く
- 得意げな気色(様子)で笑う
- 相手の気色(きしょく/けしき)(顔色、様子)をうかがう
- 今日は空の気色が良く、晴れ晴れとしている
あるものに抱く感情
- 虫は気色が良いものではない
- 気色が良いような、悪いような複雑な気持ち
ある事柄に対する意向
- 王から御気色(ごきしょく/みけしき)を賜る(王のご意向をうかがう)
- 帝から御気色(ごきしょく/みけしき)あり(帝からのご意向があった)
気分、病状
- 気色が次第に回復する
何かが起ころうとする兆し
- そろそろ春の気色だ
- 何か良いことが起こりそうな気色だ
気分、機嫌
- いらいらしているのか、顔が気色(きしょく/けしき)ばんでいる(怒っている)
- 彼は今日、気色が悪い(機嫌が悪い)
「気色」が入る自動詞
自動詞 | 意味 |
---|---|
気色立つ | 気配が生ずる・心持が態度に現れる |
気色付く | 気色立つ・気色ばむ |
気色取る | 気色を見て取る、感付く・機嫌を取る |
気色許り | 形ばかり・いささか |
気色(きしょく/けしき)ばむ | 意中を顔に表す・怒った様子・意気込む・意味ありげな様子・(出産などの)兆候 |
「気色」が入る慣用句
慣用句 | 意味 |
---|---|
気色あり | 趣がある・異様だ・意味ありげだ |
気色覚ゆ | 情趣深い・不気味 |
気色給わる | 御意を伺う |
気色に入る | 気に入る |
気色悪し | 機嫌が悪い |
気色が悪い | 気持ちが悪い、不快 |
「気色」の類語
顔色 |
---|
相好・形相・血相・面構え |
あるものに抱く感情 |
気味・心気・心地・心境 |
ある事柄に対する意向 |
考え・内心・本心・本音・意見・意中・胸中・魂胆・腹案 |
何かが起ころうとする兆し |
兆候・前兆・予兆・気配 |
病状 |
病態・容態・症状 |