「剣幕」の意味・語源

「剣幕」の読み方は「けんまく」と読み、怒ったときの怖ろしい顔付きや態度を意味します。また、「見幕」「権幕」と書かれることもあります。

「剣幕」の語源は諸説ありますが、1つは「険悪」の言葉が変化して「剣幕」と言われるようになったという説です。

もう1つは診察で脈を調べる「見脈けんみゃく」という語が転じた説です。「見脈」の外から見て脈を推察するという意味が、外から見て分かる気配という意味に転じて、激しい怒りの表情や態度を「剣幕」と言うようになった説もあります。

「剣幕」の使い方・例文

  • 兄の剣幕に気圧されて、弟は黙り込んだ
  • その剣幕の物凄さに、周囲は圧倒された
  • 恐ろしい剣幕で敵に迫っていく
  • ひどい剣幕で、扉を乱暴に閉める

「剣幕」の類語

怒ったときの怖ろしい顔付きや態度
険相・形相・迫力・怒気・気色ばむ・色をなす・青筋を立てる・血相を変える・目を剥く・目に角を立てる・目尻を吊り上げる・眉を吊り上げる