「手の内」の意味
「手の内」の読み方は「てのうち」と読み、
- 手のひら、手の中
- 心の中で計画していること
- 腕前、技量
- 力の範囲内
- 乞食に施す銭、米など
- 弓道で、左手で弓を握る方法
といった意味があります。
「手の内を見せる」「手の内を明かす」という言葉は6の意味で、弓を持つ左手の使い方によって、弓道の流派・能力などが推察されるため、自分の手の内を見せないことが由来とされています。
つまり「手の内を見せる」「手の内を明かす」ということで、自分の技術・秘密の全てを見せるという意味になります。
「手の内」の慣用句
手の内に丸め込む |
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騙す、ごまかすなどして、思い通りに従わせること |
手の内の珠 |
最も大切にしているもの、特に、最愛の子を指す |
使い方・例文
・手のひら、手の中
- 手の内にコインを握る
- 言葉巧みに手の内に丸め込む
- 子供を手の内の珠と大切に育てる
・心の中で計画していること
- 相手の手の内を見破る
- 相手の手の内を探る
- 手の内に秘密を持っている
・腕前、技量
- 見事な手の内を見せてもらう
- 手品の手の内を明かす
- 手の内を披露する
・力の範囲内
- 権力を手の内に入れる
- 領土を手の内に支配する
- 既に城は敵の手の内にある
・乞食に施す銭、米など
- 手の内ご無用です(施しはいりません)
類語
心の中で計画していること |
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心事・心中・心裏・心魂・心肝・意中・胸中・胸裏・胸臆・胸襟・腹中・方寸の内 |
腕前、技量 |
技能・技術・技巧・技芸・美技・妙技・手際・手腕・手練・才腕・手並み・ファインプレー |
力の範囲内 |
商圏・縄張り・勢力圏 |
乞食に施す銭、米など |
施し・布施・施与 |