「膾」の意味

「膾/鱠/生酢」の読み方は「なます」と読み、

  1. 魚・貝・獣などを細切れ・薄切りにして酢に浸したもの
  2. 大根・人参などを細かく刻み、酢であえたもの

といった意味があります。

「膾」は獣肉を使うとき、「鱠」は魚肉を使うときに使われる漢字のため、一般には「生酢」「なます」と書かれることが多いです。ただし慣用句では「膾」の字が使われます。

生酢は酢の物の一種で、生肉なまししが変化して生酢と呼ばれるようになったと言われています。

「膾」の慣用句

膾に叩く
肉などを細切れにして膾を作る。転じて、人を酷い目にあわせる、大勢でめった打ちにする
あつものに懲りて膾を吹く
熱い吸い物を飲んで火傷したのに懲りて、冷たい膾まで冷ましてから食べるの意味。前の失敗に懲りて、必要以上に用心することのたとえ

使い方・例文

  • 魚を膾切りにする
  • 和食で膾は副菜になる
  • 悪人を膾に叩いて懲らしめる
  • 彼は火傷をしてから、羹に懲りて膾を吹くように、火に近寄れなくなった

類語

肉・野菜類を酢で和えたもの
酢の物・和え物