「塩梅」の意味・語源

梅酢
塩梅とは「あんばい」もしくは「えんばい」と読みますが、現在は「あんばい」と読まれることが多いです。

塩梅には以下のような意味があります。

  1. 料理に使う塩と梅酢
  2. 物事の具合・加減・程度
  3. 物事を程良く処理する
  4. 体調の具合や様子
  5. 天気の様子
  6. 和楽器の音楽用語

塩梅の語源は、塩と梅酢の調味料です。料理に使う塩と梅酢の味加減が良いことを「塩梅が良い」と言ったことから、この意味が転じて物事の具合や様子に使われるようになりました。

使い方・例文

  • 味噌汁の塩梅をみる(味噌汁の味加減をみる)
  • 材料の塩梅を間違えて、料理に失敗した(材料の加減を間違えた)
  • 良い塩梅に仕事が進んだ(良い具合に仕事が進んだ)
  • 塩梅が悪く、仕事を休む(体の具合が悪いので休む)
  • 体の塩梅はどうですか?(体の調子はどうですか)
  • 良い塩梅に晴れた(良い具合に晴れた)

塩梅・按排・按配・案配・案排の違い

「あんばい」と読むものには、塩梅の他に按排・按配・案配・案排といった文字があります。

塩梅は、料理の味加減や物事の具合などに幅広く使われています。

また、塩梅は和楽器の篳篥 (ひちりき)や 能管 (のうかん)などの演奏技法を指すこともあります。

按排には別表記として按配、案配、案排がありますが、物事を程よく処理する、程良く並べるといった意味があり、料理以外の加減・様子に使われます。