「禍福は糾える縄の如し」の意味・語源

縄
「禍福は糾える縄の如し」という慣用句は、幸福と不幸は、常に入れ替わりながら変転するという意味があり、「吉凶は糾える縄の如し」と言われることもありますが、意味は同じです。

より合わせた縄のように、幸不幸は表裏一体であること、人の人生は何が起こるか分からないことを意味するこの慣用句は、中国の史書「史記・南越伝」が出典です。

史記には「わざわいりて福と為す、成敗の転ずるは、たとうれば糾えるなわごとし」とあり、四字熟語で「禍福糾纆かふくきゅうぼく」とも書けます。

また、江戸時代後期に書かれた「南総里見八犬伝」にも「定かに思ひわきまへねども、禍福は糾るなわの如し。人の命は天に係れり」という一節があります。

「禍福は糾える縄の如し」の使い方・例文

  • 禍福は糾える縄の如しという。景気が良いときほど慎重になった方が良い
  • 今は辛いがきっとこの状況は好転するだろう。禍福は糾える縄の如しだ
  • 禍福は糾える縄の如しというが、幸か不幸かは、本人の考え方次第だ

「禍福は糾える縄の如し」の類語

幸福と不幸は、常に入れ替わりながら変転する
吉凶は糾える縄の如し・一寸先は闇・沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり・人間万事塞翁が馬