「手の内」の意味

「手の内」の読み方は「てのうち」と読み、

  1. 手のひら、手の中
  2. 心の中で計画していること
  3. 腕前、技量
  4. 力の範囲内
  5. 乞食に施す銭、米など
  6. 弓道で、左手で弓を握る方法

といった意味があります。

「手の内を見せる」「手の内を明かす」という言葉は6の意味で、弓を持つ左手の使い方によって、弓道の流派・能力などが推察されるため、自分の手の内を見せないことが由来とされています。

つまり「手の内を見せる」「手の内を明かす」ということで、自分の技術・秘密の全てを見せるという意味になります。

「手の内」の慣用句

手の内に丸め込む
騙す、ごまかすなどして、思い通りに従わせること
手の内の珠
最も大切にしているもの、特に、最愛の子を指す

使い方・例文

・手のひら、手の中

  • 手の内にコインを握る
  • 言葉巧みに手の内に丸め込む
  • 子供を手の内の珠と大切に育てる

・心の中で計画していること

  • 相手の手の内を見破る
  • 相手の手の内を探る
  • 手の内に秘密を持っている

・腕前、技量

  • 見事な手の内を見せてもらう
  • 手品の手の内を明かす
  • 手の内を披露する

・力の範囲内

  • 権力を手の内に入れる
  • 領土を手の内に支配する
  • 既に城は敵の手の内にある

・乞食に施す銭、米など

  • 手の内ご無用です(施しはいりません)

類語

心の中で計画していること
心事・心中・心裏・心魂・心肝・意中・胸中・胸裏・胸臆・胸襟・腹中・方寸の内
腕前、技量
技能・技術・技巧・技芸・美技・妙技・手際・手腕・手練・才腕・手並み・ファインプレー
力の範囲内
商圏・縄張り・勢力圏
乞食に施す銭、米など
施し・布施・施与