「徒花」の意味
「徒花」の「徒」は「いたずら(無用・無益なこと)」とも読むように、
- 咲いても実を結ばない花
- 儚く散る花
- 季節外れに咲く花
- 実を伴わないで終わること
といった意味があります。
「徒花」似た言葉に「無駄花」という言葉がありますが、これは雄花・咲いても実を結ばない花のこと、華々しい成果につながらないことを意味します。
また、桜の花はすぐに儚く散ってしまうことから「徒桜」と呼ばれることもあり、転じて「徒桜と散った夢」というように、儚いものの例えとして使われることもあります。
「徒花」の使い方・例文
- 実をつけず、風に散った徒花
- その恋は徒花と散る
- 冬の晴れた日に徒花が咲く
- 公約が徒花に終わる
「徒花」のことわざ
「徒桜」が入ることわざには、「徒花に実は生らぬ」というものがあります。
「いくら美しい花を咲かせようと、実を結ばなければ意味がない」という意が転じて、「どんなに見かけが良くても、内容が伴わないで行われた物事は、結局成功しない」という意味で使われます。
「徒花」の類語
類語 | 意味 |
---|---|
落花・落花狼藉 | 花が散ること |
水の泡・泡沫・幻 | 儚く消える・無駄になる |