「隔靴掻痒」の意味
「隔靴掻痒」の読み方は「かっかそうよう」と読み、思うようにならないで、もどかしいことを意味します。
「隔靴搔痒の感がある」という言い方でよく使われます。
漢文として読むと「靴を隔てて痒きを掻く」と読み、「隔靴」は靴を隔てる、「搔痒」は痒いところを掻くことです。
漢字の通り、靴の上から足の痒いところをかいてもどうにもならない意味から、歯痒い感情を表します。
対義語
「隔靴搔痒」の対義語は「麻姑搔痒」で、物事が思い通りになるという意味があります。
「麻姑」は中国の伝説に伝わる仙女の名前で、蔡経という男が麻姑に出会った際、麻姑の爪が長いのを見て、その爪でかゆいところをかけば、さぞ心地良いだろうと思ったという故事から生まれた言葉です。
また、背中を掻くときに使う「孫の手」は「麻姑の手」が由来となっています。
使い方・例文
- 目標を達成できそうでできない、隔靴搔痒の感がある
- 慣れない外国語を使って話すと、隔靴搔痒の感がある
- 分かりにくい説明をされて、隔靴搔痒の感がある
類語
思うようにならないで、もどかしいこと |
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苛々・躍起・歯痒い・二階から目薬・御簾を隔てて高座を覗く・じれったい・もどかしい・苛立たしい・辛気臭い・むずむず・じりじり・うずうず・やきもき・納得いかない・合点がいかない・割り切れない |