「口惜しい」の意味
「口惜しい」の読み方は「くちおしい」と読み、
- 残念、無念である
- 自分の惨めさを思い知らされて情けない
- 期待外れでつまらない、取り柄が無い
- 身分などが低く、取るに足らない
といった意味があり、やや古い言葉のため日常語ではあまり使われませんが、1、2の意味ではいまだに使われることもあり、3、4の意味では古語で使われています。
1は思うようにいかない状況や、大切なものを失って残念に思うときに使われる表現です。
2は敗北や失敗などを蹴検して、屈辱や悔しさを感じたり、腹立たしく思う気持ちを表すときに使われます。
「口惜しい」の語源
「口惜しい」は「朽ち惜し」が語源という説があり、「朽ち惜し」は価値あるものが駄目になる、期待通りにならず残念といった意味があります。
室町時代頃から「朽ち惜し」と「くやし(悔しい)」が混同して使われるようになり、やがて「口惜しい」と言われるようになったようです。
「口惜しい」の使い方・例文
残念、無念である
- 大切にしていたものを捨てるのは口惜しい
- 財産を奪われた口惜しさに、怒りが湧く
- 失敗して、口惜しそうな顔をする
- 敗北を、いつまでも口惜しがっているわけにいかない
自分の惨めさを思い知らされて情けない
- 無力な自分を口惜しいと思う
- 実力不足を口惜しく感じる
- 馬鹿にされているようで、口惜しい気持ちになる
- 悔しい結果に、口惜し涙を流す
「口惜しい」の類語
残念、無念である |
---|
惜しむ・遺憾・未練・心外・痛恨・後悔・気の毒・がっかり・後ろ髪を引かれる |
自分の惨めさを思い知らされて情けない |
悔恨・屈辱・恨事・忸怩・悔しい・恨めしい |