「苦渋」の意味

「苦渋」の読み方は「くじゅう」と読み、

  1. 苦くて渋いこと
  2. 苦しみ悩むこと

という意味のある言葉です。

1の意味が転じて2の意味を持つようになり、2の意味では「苦渋を味わう」というような言い方で使われます。

1よりも2の意味で使われることの多い言葉で、2の意味で使う場合、そのときの苦しい状況・感情を表すときに使われます。

「苦汁」の意味

「苦汁」の読み方は「くじゅう」と読み、

  1. 苦い汁
  2. 辛い経験

という意味のある言葉です。

「苦渋」と同様、1の意味が転じて2の意味を持つようになり、2の意味では「苦汁を嘗める」というように使われます。

「苦汁」を2の意味で使う場合は、苦汁をのまされたような苦しそうな表情、苦しい過去・経験を指すときによく使われます。

また、「苦汁」は当て字で「苦汁にがり」と読まれることもあります。

「苦渋」・「苦汁」の使い方・例文

苦渋

  • 苦渋の決断を迫られる
  • 苦渋に満ちた表情を浮かべる
  • 苦渋とストレスに苛まれる
  • 目に苦渋の色が滲んでいる

苦汁

  • 嫌な話を聞いて、苦汁を飲んだような顔付きになる
  • 人生の苦汁を知る人は、深みのある人だ
  • 失恋の苦汁に思い悩む
  • 苦汁を飲むような日々も、今は過去のことだ

「苦渋」・「苦汁」の類語

苦渋(苦しみ悩むこと)
重苦・困窮・責め苦・窮する四苦八苦・千辛万苦・青息吐息・血を吐く思い・塗炭の苦しみ
苦汁(辛い経験)
辛酸・辛苦・艱苦・困難・艱難辛苦・四苦八苦