「道明寺」の意味


「道明寺」の読み方は「どうみょうじ」と読み、

  1. 大阪府藤井寺市にある真言宗の尼寺
  2. もち米を蒸して天日に干したもの
  3. 2をひいて粉にしたもの、それを材料にして作った和菓子
  4. 桜餅のこと

といった意味があります。

2は昔、「道明寺ほしい」という名で保存・携行食として食べられてきました。道明寺(大阪府藤井寺市)の尼僧が考案したのが由来とされています。

3の道明寺が粉状になったものは「道明寺粉」とも言います。

4は関西の意味で、道明寺糒のひき割りを材料にすることから桜餅を指します。また、道明寺糒をひき割りせず、粒のまま作られた桜餅は「あら道明寺」とも呼びます。

関東の桜餅は?


関西の桜餅は「道明寺」と呼ばれるのに対し、関東の桜餅は「長命寺ちょうめいじ」とも呼びます。

関東の桜餅はもち米でなく、小麦粉のクレープで餡が包まれた形です。

関東の桜餅が「長命寺」と呼ばれるようになった由来は、1717年に長命寺(東京都墨田区)の門番役・山本新六が考案した桜餅を境内で売り出したのが始まりとされています。