「徒花」の意味

桜
徒花あだばな」の「徒」は「いたずら(無用・無益なこと)」とも読むように、

  1. 咲いても実を結ばない花
  2. 儚く散る花
  3. 季節外れに咲く花
  4. 実を伴わないで終わること

といった意味があります。

「徒花」似た言葉に「無駄花」という言葉がありますが、これは雄花・咲いても実を結ばない花のこと、華々しい成果につながらないことを意味します。

また、桜の花はすぐに儚く散ってしまうことから「徒桜あだざくら」と呼ばれることもあり、転じて「徒桜と散った夢」というように、儚いものの例えとして使われることもあります。

「徒花」の使い方・例文

  • 実をつけず、風に散った徒花
  • その恋は徒花と散る
  • 冬の晴れた日に徒花が咲く
  • 公約が徒花に終わる

「徒花」のことわざ

「徒桜」が入ることわざには、「徒花に実は生らぬ」というものがあります。

「いくら美しい花を咲かせようと、実を結ばなければ意味がない」という意が転じて、「どんなに見かけが良くても、内容が伴わないで行われた物事は、結局成功しない」という意味で使われます。

「徒花」の類語

類語 意味
落花・落花狼藉 花が散ること
水の泡・泡沫・幻 儚く消える・無駄になる