「雪月花」の意味

「雪月花」の読み方は「せつげっか」「せつげつか」と読み、

  1. 四季折々の風雅な眺め
  2. 茶の湯の形式の一つ

といった意味があります。

1の意味では、冬の雪、秋の月、春の花は日本の四季を代表する風物であるという意味から、四季折々の風雅な眺めを意味します。

2は茶道で雪・月・花の札を引き、雪に当たった人が菓子を食べ、月の人が茶を飲み、花の人が点前を行うという形式のことを言います。

また、音読語としては「雪月花」が良く使われますが、和語としては「月雪花つきゆきはな」の順で用いられるのが伝統とされています。

「雪月花」の名所

「雪・月・花」のそれぞれに名所をあてて、日本三景では「雪」は天橋立、「月」は松島、「花」は紅葉を花に例えて宮島としたり、日本三名園では「雪」は兼六園、「月」は後楽園、「花」は偕楽園を表すこともあります。

由来

中国唐代の詩人・白居易の詩「寄殷協律(いんけいりつに寄す)」が出典です。

白居易が長安にいるとき、部下の殷協律に贈った詩に「雪月花時最憶君(雪月花の時 最も君を憶ふ)」とあり、遠く離れた江南の地にいる殷協律を思う気持ちを描いた詩です。

やがて白居易の詩が日本の平安貴族に伝わり、雪見、月見、花見のように日本風景の美の基準となっていきました。

使い方・例文

四季折々の風雅な眺め

  • 雪月花の風景
  • 雪月花の名所を訪れる
  • 雪月花の美に感動する

類語

四季折々の風雅な眺め
花鳥風月