「一陽来復」の意味

日の出
「一陽来復」という言葉には、

  1. 冬が去り、春が来ること
  2. 不調が終わり、良い方向へ向かうこと
  3. 陰暦10月に陰が極まり、11月の冬至に陽が生じること

といった意味があります。

「一陽来福」は誤用

「一陽来復」には不調が良い方向へ向かうという意味もあるため「一陽来福」と誤用しがちですが、正しくは「一陽来復」です。

「一陽来復」の語源は中国の易経から来ており、易では陰と陽の組み合わせで物事を占い、判断します。

易でみると、陰暦10月は陰の気である「こん」だけが掛かり、11月には陰の気の中に一つだけ陽の気が含まれた「復」が配されます。

「一陽」とは易経で11月に現れる一つの陽の気を指し、また冬至の翌日から陽の光が回復してくるので「一陽来復」といいます。

「一陽来復」の使い方・例文

  • 一陽来復の春を迎える
  • 災難続きだったが、一陽来復の兆しが見えてきた
  • 一陽来復を願う気持ちで、今は目標に向かってやり続ける

「一陽来復」の類語

類語 回復・立ち直る・晴れ間が見える・起死回生・捲土重来