「性善説」の意味
「性善説」の読み方は「せいぜんせつ」と読み、人間の本性は善であるという意味です。
中国戦国時代の儒者・孟子が説いた説で、人間の心には善が先天的にあり、それを発展させれば仁義礼智という徳性を発揮できると考えたものです。
また、人が悪いことをするのは、善心(同情、廉恥、謙遜、判断)を忘れ、悪心(物欲)によって心が支配されるためと孟子は唱えました。
「性悪説」の意味
「性悪説」の読み方は「せいあくせつ」と読み、人間の本性は悪であるという意味です。
中国戦国時代の思想家・荀子が説いた説で、人間の本性は欲望を持つため悪であり、努力・修養によって善の状態になるという考えです。
性悪説は、たとえ性悪な人間であろうと努力次第で克服できるという、努力の重要さを主張する説となっています。
使い方・例文
- 性善説的な思想
- 性善説を信じる
- 性悪説的な疑心暗鬼
- 厳罰主義は性悪説から生じる
類語
性善説 |
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徳性・人徳・聖人君子 |
性悪説 |
破廉恥・恥知らず・あくどい・祥ない |